山盛りのイクラ。

好奇心に駆られて一度はやってみたいこと。実際やってみると案外大したことがない。すると次の目新しいことをやってみたくなる。人生はその繰り返し。一体、どこに行き着くのだろう?

30代後半の憑かれる経験

巨匠、フィンセント・ファン・ゴッホは37歳でこの世を去った。生きている間に実際に売れたのはたった数枚に過ぎなかったと言われている。本人は後に巨匠と呼ばれることを知ることなく、生涯を閉じたのだ。

晩年の数年間、ゴッホは絵の製造マシーンになったかの如く、絵を描き続けた。晩年の数年で描いた作品は900点以上、1日3枚描くこともあったと言う。何かに憑かれたかのように執念を燃やして描き続けたが、孤独を感じ疲れ果て、最後に自ら命を断ったのが37歳。

30代後半と言うのは、何かに憑かれたように執念を燃やして何かに打ち込むことがあっていいものだと思う。それが絵画でも仕事でも。死ぬほどまで執念を燃やすべきではないと言う人もいるが、本当に執念を燃やしているときは、死すらも恐れない、そんな考え方をするものだ。その充実感を最も味わえるのは、もしかしたら30代後半なのかもしれない。そのステージを生き抜いた時、「不惑」に至るのではないのだろうか。

ゴッホは私にそれを教えてくれた。

ゴッホは生き抜けなかった。だからあの様な絵を描けたのか、あるいは、生き抜けば次の境地があったのか。歴史にタラレバは無い。


ゴッホが愛した南仏を歩いたことがある。アルルの跳ね橋を見るためだけにアルルの街行ったこともあった。覚えているのはとにかく陽気な街だったと言う事。その太陽の強烈さ、住んでいる人は陽気さ、何もない街だったがとても過ごしやすかったのを覚えている。食べ物おいしかったかな。